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繰り返す作業への「準備力」

 1つめの準備力は、何度も繰り返す作業に備えて画面のブックマークやデータを用意しておくことだ。

 テストでは、Webブラウザーで画面を遷移したり、さまざまなアカウントでログインしたり、テストケースに沿ったデータを入力したりする。1つの機能に対してさまざまなパターンを確認するため、同じような作業の繰り返しとなるのがポイントだ。同じ画面で異なる作業を何度もしたり、同じデータを何度も入力したりする。

 画面表示のために毎回URLを指定したり、テストケースを見ながらデータを毎回入力したりすると手間ばかりが掛かる。そのため、テストで何回も表示する画面をブックマークしたり、何度も入力するデータをテスト用のPCに保存したり、そのデータをフォルダーで整理したりしておく。事前に準備をしておくと、テスト実行時に必要な画面やデータに効率よくアクセスできる。

上から順にやらない「段取り力」

 2つめの段取り力は、テストケースを実行する順番を自分なりに組み替えることだ。テスト実行スピードの遅いテスト担当者は、割り振られたテストケースをそのまま上から順に実行しようとする。また、そうしなければならないと思い込んでいる。

 一方、テストケースを素早く消化するテスト担当者は、いきなり順番通りにはやらない。テストの実行を開始する前に、割り振られたテストケースを俯瞰して眺める。そして、無駄なく効率的に進められるテストの順番を考える。

 特に大規模な現場になると、テストケースの作成(テスト設計)とテストケースの実行(テスト実行)は別の人が担当する場合が多い。ここに落とし穴が潜んでいる。テストケースの作成者が一番気にするのは、テスト対象となる画面や機能の網羅性だ。多くの場合、実行順番の効率性を意識しない。