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 農機メーカーは現在、自動運転が可能な農機の実用化に向けて取り組んでいる。クボタ、ヤンマー、井関農機は、有人監視下での無人自動運転が可能な「ロボットトラクター」の開発やモニター販売などを発表している。

 例えばヤンマーが2018年度中の商品化を検討しているロボットトラクターは、測位に使うシステムはまだ決まっていない。同社によると、ロボットトラクターは例えば2台1組で作業させる使い方が考えられるという。監視が必要であるため、無人運転の1台が先を走り、人が乗った1台が後に続く。ヤンマー広報は「1台目が耕し、2台目が肥料を蒔くといった使い方がある。巨大トラクターだと土地を傷める可能性がある場所では、作業を2台に分散させてダメージを抑える使い方もできるのではないか」と説明する。

ロボットトラクターによる協調作業の想定例。後方の1台に人が乗る
ロボットトラクターによる協調作業の想定例。後方の1台に人が乗る
(出典:ヤンマー)
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 みちびきによる農機の自動運転に関する実証実験も進んでいる。

 2017年10月、準天頂衛星システムサービスが北海道上富良野町で、北海道大学、クボタ、ヤンマー、井関農機参加のもと、みちびきを活用したロボットトラクター自動走行の実証実験を行った。野口教授によると、MADOCA-PPP(北大)またはCLAS(農機メーカー3社)によるcm級の測位を用いて自動走行を試し、RTK-GNSSと比べ遜色ないかなどのデータを取ったところ、問題はなかったという。

農業用トラクター自動走行の実証実験の様子。北海道大学、クボタ、ヤンマー、井関農機が参加した
農業用トラクター自動走行の実証実験の様子。北海道大学、クボタ、ヤンマー、井関農機が参加した
(出典:qzss.go.jp)
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