あらゆるITエンジニアには今、「巻き込む力」が求められている。プロジェクトの大規模化・複雑化や、デジタルビジネスの拡大を背景に、多様なステークホルダーと折衝し、積極的な協力を引き出す必要があるからだ。本特集では、難関プロジェクトを成功に導いた現場リーダーの技や、2017年秋に登場するPMBOKガイド最新版を基に「巻き込む力」を徹底的に探った。(島津 忠承)

連載
巻き込む力
ステークホルダーエンゲージメント
目次
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[PART 3]PMBOKガイドに見るステークホルダーエンゲージメント
権力と関心度で分類 抵抗者を支持者に変える
PMBOKガイドのマネジメント領域の一つに「ステークホルダー」がある。2017年秋に登場する第6版では「エンゲージメント」に重点を置いた。基本的な考え方と具体的なプロセスについて専門家が明らかにする。
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[PART 2]リーダー10人の巻き込む技
関係者は多様化・急増 三つの課題を解決せよ
プロジェクトに関与するステークホルダーが多様化・急増している。キーパーソンを探り当て、強い関係性を築くことが重要だ。10人のリーダーが実践する、効果的な巻き込む技を紹介しよう。
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[PART 1]巻き込めなければプロジェクトは失敗
無関心のステークホルダー 役割の明確化が道を拓く
ステークホルダーの関与がなければ、プロジェクトはたちまち失敗する。問題は、そのステークホルダーをどうやって巻き込むかだ。TOTOは、役割の明確化や先手を打つ折衝によって巻き込みに成功した。