「会社の消滅」は悲劇である。しかし、そこに勤める者にとって「会社の終わり」は「人生の終わり」ではない。三洋電機という巨大な船から振り落とされた元社員たちは、第二の人生をどう切り開こうとしているのか。図らずも「ダウンサイジング時代」の先兵となった企業戦士を追うインタビューシリーズ。
連載
敗れざる人々 三洋電機10万人の今
目次
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ベビー服店で輝く「リストラ技術者」
インタビュー(4)大村禎史・西松屋チェーン社長
“会社の消滅”によって心ならずも職場を去った9万人余りの三洋電機の元社員たち。だが、人生万事塞翁が馬。大きな挫折を味わった彼らに、手を差し伸べる人々がいた。
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淡路島でテスラを駆る電池技術者
インタビュー(3)雨堤徹・Amaz技術コンサルティング代表
三洋電機の創業者、井植歳男が生まれ育った淡路島。この島に米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズの最新モデル「モデルS」を駆る男がいる。雨堤(あまづつみ)徹氏。元三洋電機の電池技術者だ。
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SANYOの遺伝子は我々が継ぐ
インタビュー(2)中川善之・ハイアールアジアインターナショナル執行役員シニアバイスプレジデント
三洋電機「解体」の象徴となったのは、2012年1月にパナソニックが実施した、中国・ハイアール(海爾集団)への三洋電機の白物家電事業(洗濯機と冷蔵庫)の売却だろう。
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創業家のドンは『ゼロ』を読んでいた
インタビュー(1)井植敏・三洋電機元会長
会社に人生を捧げてきた企業戦士にとって、「会社の消滅」は悲劇である。彼らは寄る辺を失い、生きがいと誇りを奪われた。しかし、三洋電機の社員にとって「会社の終わり」は「人生の終わり」ではなかった。