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 オープンロジ(東京都渋谷区)は2014年10月21日、中小規模の事業者向け物流アウトソーシング事業を開始した。見積もりが不要で、料金体系をシンプルにしたのが特徴。固定費は無料で従量課金制。1個から請け負い、ウェブサイト経由で最短2分でアウトソーシング契約が結べる。オープンロジの創業は2013年12月。サービス本格開始に向け、ベータ版を3~4カ月間運用して本サービス開始に踏み切った(関連記事:オープンロジ、1個から請け負う低料金の物流アウトソーシング開始)。

 現在、EC(電子商取引)業界ではECサイトを構築できる簡易サービスが勃興している。ベイス(東京都渋谷区)が運営する「BASE」、ブラケット(東京都渋谷区)が提供する「STORES.jp」などはECサイトを即開設できることを売りにしている。だが、販売が伸びれば伸びるほどボトルネックになるのは物流だ。オープンロジはこうした需要を捉えて開始したサービスと言える。創業者兼社長の伊藤秀嗣氏に話を聞いた(写真)。

(聞き手は原 隆=日経コンピュータ

写真●オープンロジ創業者兼社長の伊藤秀嗣氏
写真●オープンロジ創業者兼社長の伊藤秀嗣氏
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物流市場での起業は珍しい。

 僕自身、もともと起業したいという思いがあり、新卒でネットエイジに入り勉強を重ね、その後、雑誌専門サイトの富士山マガジンサービスでECの物流部分の立ち上げを経験した。ここでの体験がオープンロジの創業につながっている。とにかく物流会社から来る見積もりはすごく複雑で、委託側にとっては不明瞭。最も知りたい料金がすぐに分からず、実際にアウトソーシングを開始するまでに1カ月くらいかかる。

 物流業界はいまだに“要見積もり”の文化が根付いている。まるでウェブサービスを利用するように、従量課金制で会員登録したらすぐに利用できる物流アウトソーシングサービスがあったら確実に便利だと思った。

 僕らは物流会社ではない。物流拠点も持っていない。だが、既存の物流施設とEC事業者の間に入ることで、双方にメリットを提供できる。EC事業者からすれば、1社では交渉力が弱い。だが、まとまれば特別な料金を引き出せる。

 一方、物流会社にとっても、数多くのEC事業者をまとめて窓口が1つになるためメリットがある。この形態は米決済事業者のSquareに似ている。Squareも一律の手数料を提示し、分かりやすくシンプルなサービスで数多くの店舗を開拓し、決済をひとまとめにしてクレジットカード会社とつなぐ。店舗とクレジットカード会社双方にとってメリットがある。

 ECのフロントはBASEしかり、STORES.jpしかり、次々とイノベーションが起きている。だが、バックエンドを担う事業者がこれまでいなかった。これを担うことでEC業界がさらに発展すると考えた。