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 モバイルのMVNO(仮想移動体通信事業者)、クラウドの海外展開と、事業拡大を積極的に進めるIIJ(インターネットイニシアティブ)。ただどちらの領域も競争の激化は必須。新たなサービス展開やビジネスモデルの創出などについて勝社長兼COOに聞いた。

勝 栄二郎 Eijiro Katsu
勝 栄二郎 Eijiro Katsu
1950年6月生まれ。埼玉県出身。1975年3月、東京大学法学部卒業。同年4月、大蔵省(現在の財務省)に入省。1995年6月に国際金融局為替資金課長、2008年7月に大臣官房長、2009年7月に主計局長。2010年7月、財務事務次官に就任。2012年8月、財務省を退官。2013年6月、IIJ代表取締役社長兼COOに就任(現職)。

最近のIIJは格安SIMを提供するMVNOとして存在感を高めている。回線数などの状況はどうか。

 MVNOはかなり以前から手掛けてきたが、昨年は大きくブレークした。2014年末の回線数は約50万。この勢いを止めず、2015年は年内100万回線を目指したい。

 もちろん競争が厳しくなるのは承知のうえ。むしろ歓迎すべきこと。それだけ世間の認知度が高まるからだ。SIMという言葉も1年前はあまり知られていなかった。競争によって市場は拡大するから、当社だけでなくすべてのプレーヤーにとってプラスとなる。

今年のモバイル商戦は、NTT東西が提供する卸サービスを使った固定と携帯のセット割が鍵を握りそうだ。その計画はあるのか。

 もちろんある(編集部注:インタビュー後の2月5日に「IIJmioひかり」として光コラボレーションによるブロードバンドサービスを正式発表)。今年はセット割が一つの商機になると考えている。固定と携帯の相互パッケージ、つまりは値段と内容の勝負になる。

 ただしセット割では対象が個人から家族に広がる。どう売り込んでいくのかについては悩んでいる。販路や宣伝広告の方法、投じる資金が個人や法人向けとは次元が違う。誰にどうアピールするのか。その時のキーワードは何か。アプリは必要になるのか。いずれも思案中だ。