最新のWindows 10プラットフォームのモバイル版となる「Windows 10 Mobile」。企業ユーザーに様々な製品/サービスを提供している日本マイクロソフトは、Windows 10 Mobileを法人モバイル活用に向けてどう訴求していくのか。平野社長に戦略や展望を聞いた。
日本では2011年以来となる“Windowsスマートフォン”がWindows 10 Mobile端末として登場した。セールスポイントはどこか。

Windows 10 Mobileの特徴は、パソコン(PC)やタブレット端末、2 in 1(編集部注:ノートパソコンとタブレット端末の特徴を併せ持つ端末)といったデバイスと同一のプラットフォームで開発されていること。複数のデバイス間で、当社のOffice製品やコラボレーションサービスなどを首尾一貫した形で使える。
こうした製品やサービスの利用形態は、今はほとんどがクラウドベースに移行している。モビリティーが必要なシーンでそれらをシームレスにストレスフリーで使えることが、Windows 10 Mobile端末の強みとなる。
なぜ今か。
もともと、企業ユーザーからは「法人向けにWindows搭載モバイルを出してほしい」という声が強くあった。既にOffice製品はiOSやAndroid向けに提供を始めているが、それだけでは企業ユーザーには十分ではないとも感じていた。加えて最近は、企業ユーザーからアプリケーションの互換性やセキュリティの確保、コスト削減を求める声が高まってきた。
このように企業モバイルを取り巻く環境が大きく変わる中、いいタイミングでWindows 10 Mobileを投入することができた。