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 米マイクロソフトが2015年に発売した最新OS(基本ソフト)。ウィンドウズ7以降の利用者は期間限定で、無償でウィンドウズ10にアップグレードできる。

 マイクロソフトがOS戦略を大きく転換しています。2015年に発売した次期OS「ウィンドウズ10」を、1年間という期間限定ながら、無償で提供する大胆な方針を明らかにしたのです。「7」以降の利用者が対象であり、ネット経由で10に無償でアップグレードできます。

 2014年2月にサティア・ナデラ氏がCEO(最高経営責任者)に就任してから、マイクロソフトは「モバイル・ファースト」の動きを加速しています。例えば、2014年春から主力の統合業務ソフトである「オフィス」を米アップルのタブレット「iPad」向けに提供しています。

特徴:マルチデバイスでアプリ動作

 マイクロソフトはパソコン向けOSでは9割という圧倒的なシェアを握っていますが、スマートフォンやタブレット向けOSでは「iOS」や「アンドロイド」の後塵を拝しています。そこでモバイル・ファーストを強く打ち出し、アップルやグーグルの牙城を切り崩そうとしています。音声認識機能や新たなウェブブラウザーも投入し、ウィンドウズ10を追い上げの切り札と位置付けます。

 ウィンドウズ10の特徴は大きく2つあります。1つはパソコンやスマホ、タブレットといった「マルチデバイス」環境を意識した点です。社内外のエンジニアは端末の違いを意識せずにアプリを実装できます。

 従来はパソコンやタブレット向けに別々にアプリを実装する必要があり、エンジニアの大きな負担になっていました。IDC Japanの敷田康グループマネージャーは「全世界で2000万人近くいるエンジニアがウィンドウズ向けのアプリを競って開発する『エコシステム』を生み出しづらい状況だった」と話します。

 もう1つは、1年間という期間限定ながら10に無償でアップグレードできることです。8はスタートメニューが無くなるなど旧来版からユーザーインタフェースが変わり、利用者の評判を落としていました。