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 IT人材の「量」が不足していると答えた企業の割合。情報処理推進機構(IPA)が、2015年4月に発表した「IT人材白書 2015」のなかで明らかにしました。2014年度に実施したアンケート調査で、IT企業876社とユーザー企業587社から回答を得て結果をまとめています。

 同調査では、企業別にも結果を出しました。ユーザー企業では75.5%、IT企業のうち、ユーザー企業から直接受注する「プライムIT企業」になると、85.8%と不足感は10ポイント近くアップ。さらに2次受けのIT企業になると93.5%と、不足が特に高まることが分かりました。

 この結果を受けてIPAは「IT業界特有の下請け構造によることが浮き彫りになった」と分析しています。

 同調査では、ITエンジニアに求めるスキルについても調べています。その結果、企業が求めるスキルと、ITエンジニアが重視するものを比べると、またもや下請け構造が見え隠れする結果が表れました。

 企業がITエンジニアに求めるスキルは「顧客業務の分析力や企画力」「アプリケーション技術」「プロジェクトマネジメント手法」と、従来型の受託開発に必要なものばかりです。ところがITエンジニア自身は、今はデータベースや情報セキュリティー技術が大事だと思っているものの、今後はデータ解析やスマートデバイスなど新分野のスキルが重要だと捉えています。

 ユーザー企業もIT企業も、こうしたITエンジニアの意欲や関心を尊重してビジネス革新につなげたいものです。