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 紙のスタンプ帳の代わりにスマートフォンを使ったスタンプラリー。娯楽性を高める演出をしやすいほか、参加者の属性に応じたマーケティングを展開しやすい利点もある。

 鉄道会社や行楽地の観光協会などが主催するスタンプラリーは、夏休みの子供向けイベントの定番として、親しまれています。そのスタンプラリーを、スタンプ帳代わりにスマホを活用する形で展開する例が相次いでいます。それがデジタルスタンプラリーです。

技術:音波や特殊スタンプを使う

 ジェイアール東日本企画(jeki)は2015年8月、「山手線ポケモンデジタルラリー」を開催しました。山手線の車両に乗ると、編成ごとに割り当てられたポケモンキャラクターを獲得できるというものです。同じく大阪市交通局は2015年7~9月、西武鉄道も2013年と2014年の2度にわたり、アニメとの連動企画でデジタルスタンプラリーを開催。

 日本航空(JAL)は2015年4~10月に、沖縄県内の観光地9カ所を対象とした企画を実施。東急百貨店も2014年10~11月に東京・渋谷の3店舗を巡るデジタルスタンプラリーをそれぞれ実施しています。

 スマホの普及期には、GPS(全地球測位システム)を使った多人数参加型のゲーム、通称「位置ゲー」が流行しました。それをスタンプラリーとしてより単純にし、ゲームファン以外の層も幅広く参加できるようにしたものといえます。

 スタンプラリーで重要なのは、参加者が所定の場所に到達したことを確実に判定することです。この判定には様々な技術が使われています。

 jekiは、山手線の全車両に設置済みの音波ビーコンを使います。車内では人の耳には聞こえない高周波の音波を編成・車両ごとに異なるパターンで常時流しています。この音波をスマホで聴き取らせれば、場所が特定できるというわけです。

 大阪市交通局や西武鉄道は、各地点に掲示したQRコードを参加者が読み込む方式です。一方、JALや東急百貨店は、地点ごとに異なる模様の付いたスタンプをスマホの画面に押し当て、タッチパネルでその模様を読み取ることで判定します。

 他にも、特定のIDを含むブルートゥース方式の無線信号を発信する「iBeacon」方式、チェックポイントに設置した公衆無線LANのアクセスポイントに接続して場所を認証する方式などがあります。