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 DNAやたんぱく質、糖鎖などの分子や化合物を基板上に多数生成したデバイスのこと。生成した分子や化合物と相互作用する分子や化合物の検出に使われる。


 ディー・エヌ・エー(DeNA)が参入したことで、遺伝子検査サービスが大きな注目を集めています(24ページの特集を参照)。この遺伝子検査サービスに欠かせないキーデバイスがバイオチップです。

 バイオチップとは、特定の分子や化合物を検出するためのものです。遺伝子検査サービスで使うバイオチップはDNAチップとも呼ばれ、DNAに含まれる特定の分子、つまり遺伝子を見つけ出します。以下ではDNAチップを例にして、特定の分子や化合物を検出する仕組みを解説します。

原理:2重らせんの構造を応用

 DNAというと、2本の鎖が絡まったような「2重らせん」の構造を思い浮かべる人が多いでしょう。DNAチップは、この2重らせん構造を応用して、特定の遺伝子を検出します。

 人間のDNAの場合、2重らせんは合計30億個の塩基対で構成されています。個数こそ膨大ですが、対になる塩基の種類で見ると、実は「アデニン(A)」「チミン(T)」「グアニン(G)」「シトシン(C)」の4種類しかありません。

 2重らせんを構成する個々の塩基対は、4種類の塩基のいずれかが水素結合で結び付いています。結び付く塩基の組み合わせは、あらかじめ決まっています。アデニンとチミン(A-T)、グアニンとシトシン(G-C)のいずれかです。