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 2015年の世界のIT支出額。2014年と比較して、3.9%増となる3兆9000億ドル(約450兆円)を見込んでいます。米ガートナーの調査で明らかになりました。

 ガートナーはIoT(モノのインターネット)やEC(電子商取引)といったデジタル事業の拡大がこうしたIT支出の伸びをけん引していると分析しています。例えば、2013年以降で新たにネットにつながった物理的なモノの数は、6億5000万個に達します。また、デジタル事業の重要性が増すのに伴い、CDO(最高データ責任者と最高デジタル責任者)と呼ばれる役職者の数も2倍以上に増えています。

 一方、こうしたデジタル事業が広がるにつれて、「シャドー(影の)IT」という新たな課題も浮き彫りになってきました。シャドーITとは、IT部門の統制外で発生する支出を指します。ガートナーは「IT支出全体の38%がIT部門以外で発生しており、その大部分がデジタル向けだ」としています。2017年までに、IT支出に占めるシャドーITの割合は50%を超える規模にまで拡大するとみられています。

 シャドーITが広がると、各事業部門がバラバラにシステムを導入したり、セキュリティー対策が不十分になったりといった問題を招きかねません。ひとたび情報漏洩が起これば、企業のブランド価値は大きく傷つきます。ガートナージャパンの長谷島眞時氏は「(システム構築やセキュリティー対策の)実装を軽視すると思わぬ事態を招く」と警鐘を鳴らします。