クラウドを使っている企業は増えた。10年後にはすべてのシステムの過半数がクラウドで動くようになる、との見方もある。時代は既に、クラウドありきに変わったと言っていい。
企業にとって自然な選択肢になるにつれ、クラウドに求められる価値は変わってきた。初期の売り物は低価格だったが今、重要視されるのは、クラウドを使うことでどれだけ早く完成できるか、あるいは業務の必要性に応じてどこまで信頼性を持たせられるか、といったこと。システムの実力にどう貢献できるかだ。
ネットを活用した事業の広がりが、新たなクラウドに拍車をかける。ネット金融、流通サービス業のオムニチャネルに加え、IoT(Internet of Things)が製造業の姿を変え始めた。売り上げに直結するこれらのシステムは、稼働までの早さ、顧客の期待を裏切らない品質の高さが求められる。
クラウド第二章はもう始まっている。プレーヤーの顔ぶれも多様化が進む。
市場の変化に伴い、一気に存在感を高めつつあるのがマイクロソフトだ。同社は、インフラとしてのAzureを提供するだけでなく、迅速、柔軟に利用できる新たなクラウドの提供に力を注ぐ。
国産勢も元気だ。インターネットイニシアティブは自社のクラウドとプロフェッショナルサービスを組み合わせて、高い信頼性の実現を狙う。グループウエアで知られてきたサイボウズは、PaaS(Platform as a Service)のkintoneに社運を賭ける。
ITpro EXPO 2014では、これら3社のキーパーソンに集まってもらい、「時代はクラウドありき、高まる速さ、柔軟さ、品質の重要性」と題したパネルディスカッションで、クラウドについて議論する。必ず次のクラウドが見えてくるはずだ。



【パネルディスカッション】
『時代はクラウドありき、高まる速さ、柔軟さ、品質の重要性』
<10月17日(金) 16:10~16:50>
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【パネリスト】
- 日本マイクロソフト 業務執行役員 サーバープラットフォームビジネス本部長 佐藤久氏
- インターネットイニシアティブ 営業推進部 副部長 兼 プラットフォーム本部 サービス企画室長 神谷修氏
- サイボウズ 営業本部 本部長代理 栗山圭太氏
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【モデレータ】
- 日経BP社 ITpro編集長 中村建助(予定)
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