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 採用、労務、勤怠など、人事に関わる業務に人工知能(AI)などのITを導入し、離職の予兆を見つけたり適切な人材配置に生かしたりする動きが進んでいる。こうした動きは「HRテック」(HR:Human Resource)と呼ばれる。

 人材サービスのネオキャリアは2016年8月末に、同社のクラウドサービス「jinjer(ジンジャー)」に人事管理機能を追加、提供を開始する。jinjerはこれまで採用、勤怠、労務の管理機能を提供してきた。

 提供価格は、勤怠管理が1ユーザー当たり月額200円(税別)、年間契約料が2万4000円。初期費用は無料だ。

勤怠データをAIで分析

 jinjerは、AIを使って従業員が離職する可能性を算出する「エンゲージメントアラート機能」を搭載する()。従業員の出社時間の傾向や、出勤時の顔の表情のデータを蓄積する。

図 jinjerが搭載する勤怠アラート機能
従業員の離職の可能性を算出
図 jinjerが搭載する勤怠アラート機能
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 その傾向の変化と、過去に離職した従業員の履歴を照らし合わせて、離職の可能性を見積もる。離職の可能性はjinjerの分析用画面で、ハートマークの個数で表現する。

 「午前9時定時出社の企業で毎朝午前8時に出社していた従業員が、9時ぎりぎりに出社するようになった場合、変化があったと見なせる」(同社HRプラットフォーム事業部の小山竜男事業部長)。

 離職する可能性の高い従業員を見つけたら、昇給させたり適切な役職に異動させたりして離職を防ぐための施策を打てる。

 優秀な成績を残している従業員の傾向を調べることも可能だ。データを基に、これから成果を上げそうな従業員を見分けて登用したり、適切な役職を割り当てたりする。「これまでは人事部や上長が経験や独自のノウハウに頼っていた」(小山事業部長)。

 jinjerは、勤怠や労務などの業務を極力自動化する機能を搭載する。出退勤の記録機能ではチャットツールと連携。スマートフォンからチャットツールにスタンプを押せば、出退勤を記録できる。人事部はスマホで承認するだけ。労務の書類提出は電子申請で済む。

 転職サイト「ビズリーチ」を提供するビズリーチも、HRテックのサービスを発表している。同社のクラウドサービス「HRMOS(ハーモス)」は採用管理機能の提供を6月に開始した。利用価格は、1社当たり月額10万円(税別)。従業員100人以上1000人未満の中小企業をターゲットに、提供開始から3年間で2000社の導入を目指す。

 勤怠、労務管理の機能は10月に、評価管理の機能は2017年3月をめどに提供開始する予定である。これらの機能が記録するデータを一元管理し、AIを使って分析する機能も搭載する計画だ。