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 エンタープライズIT大手13社の2017年度第2四半期(4~6月)業績がまとまった。主要4事業分野の売上高合計は890億6100万ドル(9兆8550億円)、増減率(前年同期比)は4.7%増となった。4事業分野は、データセンター(サーバー、ストレージ、ネットワーク機器など企業向けハードウエア)、ソフトウエア(企業向けライセンス販売と保守料収入)、サービス、クラウド(企業向けパブリッククラウドサービス収入)である。

 4事業分野の売上高合計の増減率を遡って見ると、2017年度第1四半期が3.1%増、その前の2016年度第4四半期が2.6%増だった。エンタープライズIT市場は緩やかだが回復軌道に乗っていることが分かる。

 しかし、企業別に見ると、こもごもだ。13社の第2四半期総売上高の増減率は3社が減少になった。HPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)が12.5%減、21四半期連続減収となったIBMが4.7%減、シスコシステムズが0.5%減だ。

 営業利益の増減率について減少組は4社。HPEが59.6%減、アクセンチュアが33.7%減、SAPが27.0%減、IBMが19.9%減。SAPは2期連続の増収減益だ。ラインセンス販売からクラウドへのシフトに伴う影響とみられる。

 事業分野別に見ると、第1四半期に49.8%伸びたクラウド(6社合計)は第2四半期も43.7%増と伸び続けている。次の第3四半期(7~9月)も4割増を維持した場合、154億ドル(1兆7000億円)となり、3四半期連続マイナスのデータセンター(ハードウエア)を上回るはずだ。

 サービスではIBMとアクセンチュアの差が縮まりつつある。注目はDXCテクノロジーだ。同社はHPEのサービス事業部門(旧EDS)とCSCが事業統合した企業で、次の第3四半期から、四半期に80億ドル前後の売上高がある企業として登場する。1959年創業のCSC、1962年創業のEDSという古豪同士が統合し、「DXC(デジタルトランスフォーメーションを指す)」に挑む。

 ソフトウエアでは、本調査が始まって以来、10四半期連続でオラクルがマイナス成長を続けている。

回復は消費者向けITのほうが早い

 一方、コンシューマITのアップルとHP(ヒューレット・パッカード)2社の第2四半期を見ると、2社の総売上高合計は7.1%増の577億9300万ドル(6兆3950億円)だった。こちらも増減率を遡ると、第1四半期は4.4%増、第4四半期が2.3%増で、回復の幅はエンタープライズITより大きい。

 エンタープライズITとコンシューマITの第2四半期売上高を合算すると、5.6%増の1468億5400万ドル(16兆2490億円)となる。増減率は第1四半期は3.6%増、その前の第4四半期が2.3%増、第3四半期が1.6%減だった。

表 IT大手の2017年度 第2四半期の事業分野別売上高
表 IT大手の2017年度 第2四半期の事業分野別売上高
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