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事例4:公共機関のデータ集計
オープンデータ活用を支援

 部門・業務別という観点から少し外れるが、最後に公共機関のバックオフィス業務での利用例を紹介する。

 公共機関は多くの統計データを集計・提供しており、保有する情報ごとにデータ形式などが異なる。オープンデータの流れの中で、データ形式をそろえて統合する必要性が生じている。そこである公共機関は保有する既存データを変換・統合し、オープンデータのポータルサイトに登録する作業をRPAで自動化している。

 当初は、ETL(抽出・変換・書き出し)ツールなどの利用を検討したという。だが、そのためにはデータ投入先の入力インタフェースを変更する必要があり、費用やリスクなどを踏まえて検討した結果、インタフェースを変更せずに外側から自動化できるRPAツールを使うことに決めた。

図 システム運用業務への適用例
ログ管理・集計を自動化
図 システム運用業務への適用例
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本社・本部から現場に広がる

 ここまで見てきたように、現時点では本社の間接業務や本部の管理・IT業務での利用が大半を占める。今後はコンビニエンスストアやレストランチェーンの店舗といった現場にもRPA が広がると予想している。

 店長が1台のPCを利用し、店舗運営の傍ら、店舗データの集計から本部への報告作業までを一手に引き受けている。こうした店舗は少なくない。一連の業務をRPAで自動化できれば、店長などの負荷を削減でき、その分を店舗運営や接客に振り向けられ、売上増につながる可能性が出てくる。

中川 拓也(なかがわ・たくや)氏
NTTデータ 第二公共事業本部 第四公共事業部 第二統括部 RPAソリューション担当 課長
OCRエンジンをコアにした新商品を企画・商品化し、金融や一般企業に展開。2014年からRPAの可能性に着目し、OCRと組み合わせてRPAツールを提供開始。関連して執筆や講演を多数手掛ける。