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 日本ヒューレット・パッカードは2014年7月14日、ディスプレイ一体型のシンクライアント端末の新モデルで、VMware Horizon View専用の「HP t310 AiO Zero Client」(t310 AiO、写真)を発表した。7月17日に販売開始する。ディスプレイ一体型としては、各種のシンクライアントプロトコルが使える汎用モデル「t410 AiO」に次ぐ二つめのモデルとなる。価格(税別、以下同)は、6万円。

写真●HP t310 AiO Zero Clientの外観
写真●HP t310 AiO Zero Clientの外観
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 t310 AiOは、液晶ディスプレイ一体型のシンクライアント端末。23.6インチの大型液晶ディスプレイ(解像度は1920×1200ドット)を搭載する。ディスプレイ一体型であるため、一般的なシンクライアント端末とは異なり、ディスプレイ背面にマウントしたり、ディスプレイケーブルを接続したりする必要がない。冷却用の空調ファンも搭載しない。

 t310 AiOで利用可能なシンクライアントプロトコルは、VMware Horizon Viewが採用している「PCoIP」(PC over IP)のみである。ハードウエア上の特徴として、PCoIPをハードウエア処理する専用チップセット「Teradici TERA2」を搭載している。汎用CPUや汎用OSではなく専用のチップセットを採用したことで、ソフトウエアのアップグレードといったメンテナンス作業を廃している。

 これに対して、ディスプレイ一体型のもう一つのモデルで既存製品であるt410 AiOは、Windows標準のRDP(Remote Desktop Protocol)やCitrix ICA、PCoIPなど、各種のシンクライアントプロトコルを利用できる汎用モデルである。これらのプロトコルをハードウエア(デジタルシグナルプロセッサ)とCPUコア(ARM Cortex-A8)で処理する。t410 AiOのディスプレイサイズは18.5インチ(1366×768ドット)とt310よりも小さいが、PoE(Power over Ethernet)で動作するといった特徴がある。

省スペースデスクトップ機にも新モデル

 t310 AiOと同時に、省スペースタイプのデスクトップ型の新モデル「t520」シリーズも発表した。併売する既存モデル「t510」シリーズとの比較では、本体のサイズを約30%小型化したほか、CPUなどの改良によって性能を14.4%向上させた。CPUには、GPUを内蔵したデュアルコアのAMD GX-212JC(1.2GHz)を使う。

 t520は、搭載OSなどの違いによって全5モデルを用意している。(1)「t520 Smart Client 8GF/4GR」(3万8000円)は、Linuxベースの独自OSを搭載。(2)「t520 WES7e 16GF/4GR」(5万2000円)は、Windows Embedded Standard 7Eを搭載。(3)「t520 WES7e 16GF/4GR WiFi」(5万5000円)は、t520 WES7e 16GF/4GRのWiFi機能付きモデル。(4)「t520 WE8S 16GF/4GR」(6万円)は、Windows Embedded 8 Standardを搭載。(5)「t520 WE8S 16GF/4GR WiFi」(6万3000円)は、t520 WE8S 16GF/4GRのWiFi機能付きモデル。