米マイクロソフトは2014年7月14日(米国時間)、米国・ワシントンD.C.において、パートナー企業向けのカンファレンス「Worldwide Partner Conference 2014(WPC2014)」を開催した。
初日の基調講演には米MS最高執行責任者(COO)のケビン・ターナー氏が登壇(写真)。2014年7月1日に始まった新会計年度の経営方針について説明した。
ターナー氏は昨年度にあたる2014年度の注力分野として、「クラウド」「モビリティ」「ソーシャル」「ビッグデータ&BI(ビジネスインテリジェンス)」の四つを挙げた。2015年度はこれらに「セキュリティ」を加えた五つの大きな波が来ると述べた。
セキュリティについてターナー氏は、国や行政機関に対しても同社が保管しているデータを渡すことはないと強調した。「いかなる国や行政機関であっても、保管されているデータは一切渡さないことを宣言する。必要であれば提訴も辞さない。政府や関連団体に対して暗号キーを渡すこともない」(ターナー氏)。
ほかにもグーグルの低価格ノートPC「Chromebook」の対抗として、2014年末に99ドルで購入できる7~8インチ液晶搭載のWindowsタブレットを投入することを明かした。
また、Windowsの次期バージョンについても言及。「次期バージョンについては今日リリースすることはないが、世界一のOSになる。ビジネスのゲームを変革する機能を盛り込んでおり、ユーザーからの要望にも耳を傾けながら最高のOSに仕上げる」(ターナー氏)。
なお、ターナー氏の基調講演の詳細や、7月16日(米国時間)に予定されている米MSのサティア・ナデラCEO(最高経営責任者)の基調講演については、追って記事を掲載する予定だ。