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写真1●マネックスグループの松本大社長
写真1●マネックスグループの松本大社長
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 「日本株4000銘柄の株価情報をリアルタイムで顧客に配信するという、株式の売買に欠かせないミッション・クリティカル・システムにも『Amazon Web Services(AWS)』を採用した」――。マネックスグループの松本大社長(写真1)は2014年7月17日、アマゾン データ サービス ジャパンが東京都内で開催したイベント「AWS Summit Tokyo 2014」の基調講演に登壇し、マネックス証券のAWS利用の現状などを明かした。

 AWS Summit Tokyo 2014は、アマゾンが17日と18日の二日間にわたって開催している。初日となる17日は米アマゾン・ドット・コムのヴァーナー・ボーガス最高技術責任者(CTO)が基調講演を行った。基調講演にはマネックスのほかNTTドコモやエイチ・アイ・エス(H.I.S.)なども登壇し、事例を披露した。

 冒頭に紹介したように、マネックス証券では顧客に対して株価情報を配信するシステムのIT基盤に、AWSを採用したという。同システムは株式売買に欠かせないミッション・クリティカル・システムであり、「監督官庁の規制を受けているシステム」(マネックスの松本社長)だという。それでもAWSを選択した理由を松本社長は、「株式市場は、たった1週間で売買のボリューム(量)が倍になる恐ろしいところだ。顧客にサービスを提供するに当たっては、インフラにはスピードとコストの柔軟さが求められる。イノベーションを起こしていくためには、AWSを使うほかに手段が無かった」と説明する。

NTTドコモは数P~数十PB規模のDWHをRedShiftで構築

写真2●NTTドコモの栄藤稔執行役員
写真2●NTTドコモの栄藤稔執行役員
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 NTTドコモからは栄藤稔執行役員(写真2)が登壇し、同社がスマートフォン向けに提供する音声認識技術を使ったエージェントサービス「しゃべってコンシェル」のIT基盤にAWSを使っていることを明かした。「当社は2010年まで、全てのシステムをウォータフォール・モデルで開発してきた。巨大な通信インフラを開発するのであればウォータフォールが正しいが、先が見えないサービス開発では小さく作って大きく伸ばす『DevOps』や『リーンスタートアップ』の考え方が欠かせない。社内の文化を変えるために、2012年からAWSの利用を開始した」(栄藤執行役員)。

 NTTドコモはWebサービスにおけるAWS活用が成果を挙げたことから、「色々悩んだが、2014年から業務系システムでもAWSを使うことにした」(栄藤執行役員)。対象となるのは「数ペタ~数十ペタバイトのデータ規模となる分析系システム」(同)で、AWSのデータウェアハウス(DWH)クラウドである「Amazon RedShift」を使用する。