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写真●米HGSTが発表した10Tバイト HDD(同社のWebサイトより抜粋)
写真●米HGSTが発表した10Tバイト HDD(同社のWebサイトより抜粋)
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 米HGSTは2014年9月9日(現地時間)、世界初となる10TB(テラバイト)の3.5型HDD(写真)を発表した。データセンターなどでの使用を想定した製品。HDD内部にヘリウムガスを充填する「HelioSeal」技術と記録密度を高める「シングル磁気記録(SMR)」技術を採用したことで、大容量を実現した。

 今回HGSTが発表した10テラバイトのHDDは、同社が「コールドストレージ」と呼ぶ、データ書き換え頻度の低い用途に向けたもの。HelioSealとSMRにより、容量当たりコストと消費電力を最低限に抑えられたとしている。

 同時にHGSTは、8テラバイトの3.5型HDD「Ultrastar He8」も発表した。HelioSealを採用しており、ディスクは7枚構成。インタフェースはSeial ATA 6GbpsまたはSAS 12Gbps。バッファ容量は128Mバイト、回転数は7200回転/分。持続的なアクセスでの転送速度は205Mバイト/秒。アイドル時の平均消費電力はSerial ATAモデルが5.1W、SASモデルが5.7W。動作時の消費電力はそれぞれ7.4W、9.1Wとなっている。8テラバイトモデルのほか、6テラバイトモデルもある。いずれも既に出荷している。

 HelioSealはHGSTの独自技術。ヘリウムガスは空気よりも密度が低く、HDD内に封入するとディスクと気体の摩擦を減らせる。HGSTは、モーターの消費電力が低減するほか、高密度実装が可能になり搭載するディスク枚数を増やせるとしている。空気を入れた通常のHDDだとディスク5枚が最大のところ、ヘリウムガスを封入したHDDではディスクを7枚搭載できる。消費電力は23%少なくなり、容量当たりの消費電力としては49%低減するという。

 一方、SMRとはデータを記録する「トラック」を細くする技術。トラックが細くなると、データの記録密度を高めやすくなる。SMRでは、一度記録したトラックの一部に重なるように次のトラックを記録することで、見かけ上のトラック幅を細くする。