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写真●Internet Slowdownを主催する「battleforthenet.com」のサイト
写真●Internet Slowdownを主催する「battleforthenet.com」のサイト
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 米連邦通信委員会(FCC)が進めているネット中立性の規則制定に抗議する運動「Internet Slowdown」に、米Netflixをはじめとする多数のWebサイトが参加すると、複数の米メディア(New York TimesWall Street JournalLos Angeles Timesなど)が報じた。Internet Slowdownは現地時間2014年9月10日に実施される。

 FCCは5月15日に、ネット中立性に関する規則制定提案告示(NPRM:Notice of Proposed Rulemaking)を公示し、意見公募を開始した。FCCのTom Wheeler委員長が中心となってまとめた改定案では、コンテンツやアプリケーションの不当な差別や遮断をブロードバンドプロバイダーに禁じる規定「Open Internet Rules」の方針を維持しつつ、インターネット接続事業者が、契約を結んだコンテンツプロバイダーなどを優先的に扱うことを認める内容が盛り込まれている(関連記事:FCC、ネット中立性に関する改定案の意見公募を開始)。意見公募の期限は当初7月15日だったが、9月15日に延期されている。

 これに対し、米Googleや米Facebook、Netflixなど多数の米国インターネット関連企業が反発。「インターネットに追い越し車線(ファストレーン)を設けることは、市場を歪め、革新を妨害し、インターネットユーザーに損害をもたらす」と強い懸念を示している(関連記事:GoogleやFacebookなど米企業団体、ネット中立性の改定案に意見書)。

 Internet Slowdownには、Netflixのほか、米Mozillaや米Reddit、クラウドファンディングの米Kickstarter、手作り雑貨のオンラインストアを運営する米Etsyなども参加する。コンテンツを読み込み中であることを示すアニメーションアイコン(回転するアイコン)をWebサイトに貼り付け、インターネットにファストレーンができれば、大手ISPにお金を払うコンテンツが優遇され、そうではないサービスは減速されるおそれがあると、ユーザーに向けて訴える。

 実際には、参加サイトの接続が減速することはないという。読み込み中アイコンの広告をクリックしたユーザーは、Internet Slowdownを主催する「battleforthenet.com」サイトに誘導される。同サイトでは、ネットの中立性を守るための署名活動への参加を呼びかけている。

 なお、Internet Slowdownのメッセージで「ケーブル会社はインターネットを壊そうとしている」と非難されたことについて、米Comcastは同日声明を発表。「今日の運動が示すように、合法的なコンテンツおよびWebサイトへのアクセスは結局特定のコンテンツプロバイダーにかかっている。我々はユーザーがいつでもそれぞれに対して期待する同様の高品質かつ高速インターネットサービスを提供することに引き続き注力していく」と述べた。