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 クライムは2014年9月16日、VMware環境で使っているNASストレージの性能をキャッシュを使って高める仮想アプライアンス型のソフトウエア製品「Infinio Accelerator」(写真)を発表、同日発売した。複数のVMwareホスト(ESXi)にまたがったディスクキャッシュの層を、ESXiサーバーのメインメモリーを用いて形成する。価格はオープンだが、市場想定価格(税別)は、VMwareホストの1CPUソケット当たり年額9万8000円から。開発会社は、米Infinio Systems。

写真●Infinio Acceleratorの概要(出展:クライム)
写真●Infinio Acceleratorの概要(出展:クライム)

 Infinio Acceleratorは、VMwareのNAS(NFS)ストレージを高速化するキャッシュ製品である。VMware ESXiホストが搭載するメインメモリーを、外部のNASに対するキャッシュ(読み込み/書き込み)として利用する。ESXi上で稼働する仮想アプライアンスとして実装してあり、NASに対する論理的なキャッシュ層として機能する。同アプライアンスには、高速化キャッシュのためのリソースとして、vCPU×2とメモリー8Gバイトを割り当てる。

 ESXiホストからキャッシュ機能を使う場合は、これらESXiホストごとにInfinio Accelerator(仮想アプライアンス)を動作させる。Infinio Acceleratorが形成するキャッシュ層は、Infinio Acceleratorを動作させたESXiホスト間で共有される仕組み。さらに、キャッシュデータの重複排除機能を備える。これにより例えば、VDI(デスクトップ仮想化)システムを効率よく高速化できる。なお、キャッシュのON/OFFは、Web管理コンソールからシステムを停止させずに実施できる。

 同社による性能検証の実験では、10Mビット/秒で接続したNAS上に仮想サーバーを配置し、Linuxカーネルをコンパイルし続けた際の仮想ディスクの性能を測定した。この結果、1時間の平均値として、読み込み速度は1.0Mビット/秒から11.0Mビット/秒へと11倍に高速化し、読み込み待ち時間は95.4ミリ秒から1.56ミリ秒へと60分の1に減った。一方、書き込み速度は4.7Kビット/秒から237.9Kビット/秒へと50倍に高速化し、書き込み待ち時間は89.8ミリ秒から12.6ミリ秒へと7分の1に減った。

 なお、2014年第4四半期には、次期版「Infinio Accelerator v2.0」のリリースを予定している。この次期版では、外部ストレージとして、NASだけでなく、SAN(iSCSI、FibreChannel、FCoE)接続のストレージも利用できるようにする。新版ではまた、ストレージ性能の分析機能を強化し、分単位でのアプリケーションごとの性能を調べられるようにした。これにより、ストレージ負荷の原因を特定しやすくなる。新版ではさらに、キャッシュメモリー容量をサイジングするアドバイザー機能も追加する。