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 米Appleとセキュリティソフトウエアベンダーの米VirnetX Holdingとの間で争われている特許侵害訴訟に関して、米連邦巡回区控訴裁判所は現地時間2014年9月16日、Appleに3億6800万ドルの損害賠償を科した下級裁判所の陪審判決を覆した。

 複数の海外メディアの報道(米Wall Street Journal米Bloomberg英Reutersなど)によると、控訴裁判所は2012年11月に、テキサス州タイラーの連邦地方裁判所で下された評決が裁判官による誤った陪審への説明に影響されたものと判断。また、VirnetXの専門家による一部証言を除外すべきだとし、審理を同地裁に差し戻した。

 VirnetXは、Appleの「iPhone」「iPod Touch」「iPad」「Mac」に搭載されている「FaceTime」カメラが、仮想プライベートネットワーク(VPN)に関する4件の自社特許を侵害していると主張していた。控訴裁は特許4件の有効性を確認し、Appleがそのうち2件を侵害していることは認めた。

 なおVirnetXは2012年に地裁でAppleに勝訴した直後、「iPad Mini」や「iPhone 5」など新たにリリースされた製品を対象に、同様の特許が侵害されたとして別の訴訟を起こしている。

 VirnetXは売り上げのほとんどを特許ライセンスから得ており、これまで米Cisco Systemsや米Microsoftなども特許侵害で提訴した。Microsoftを相手取った訴訟では、2010年に2億ドルのライセンス料を獲得している(関連記事:Microsoft、VPN特許訴訟でVirnetXと和解、2億ドルでライセンス取得へ)。