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 電通、および電通国際情報サービス(ISID)は2014年9月17日、ブラウザ上で複数の角度で撮影した動画を表示し、視聴者が自由に選択して視聴できる多視点動画配信システム「VIXT(ビクスト)」を発表した(写真1)。従来、エンタテインメントやスポーツ、音楽ライブなどの分野では複数のカメラで撮影しているものの、編集時には多くの映像が捨てられてきた。こうした資産を最大限に有効活用することで、電通は新たな指標を生み出そうとしている。

写真1●VIXTの配信システムではカメラのアングルを自由に切り替えられる
写真1●VIXTの配信システムではカメラのアングルを自由に切り替えられる
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 ビクストは複数のカメラアングル(映像の視点)の映像を同時に表示し、視聴者が自由に選択して視聴できる配信基盤。ブラウザ上で閲覧できるため、端末に依存しない点が特徴である。複数視点の合成手法、および視点の切り替え方法について、電通は日本および海外で特許を出願中だ。

 複数の視点で映像を楽しめる技術は、過去、DVD-Videoのフォーマットで「マルチアングル」機能として実装されたことがある。ただし、映像品質の劣化に加え、制作コストがかさむことから、一般化には至らなかった。

 電通は、エンタテインメント分野やスポーツ分野など、パッケージ化する前のカメラアングルの素材を最大限活用し、特定分野における広告量シェアを示す「Share of Voice(SOV)」に代わる、「Share of Angle(シェア・オブ・アングル)」と呼ぶ新たな指標を作り出したい考え。広告主に、どのアングルが最も投資対効果があったのかを明確にできるとしている。