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写真1●DI-CB320の外観
写真1●DI-CB320の外観
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 日立製作所は2014年9月18日、最初からSXVGA解像度(1280×960)で録画した場合とあまり変わらない画質でありながらSXVGAと比べて容量当たり3倍から4倍の長時間にわたって録画できるネットワークカメラの新製品「DI-CB320」と「DI-CD320」を発表した(写真1)。10月から提供する。要素技術として、再生時に解像度を増やして高精細化する超解像処理を前提とした独自の解像度縮小技術を使う。

 日立製作所は今回、新製品のネットワークカメラ2製品に、超解像処理を前提に解像度を縮小する独自技術を初めて搭載した。いったんフルHD解像度(1920×1080ドット)で撮影した動画を、後から超解像処理しやすいように工夫した形でカメラ内部でD1解像度(704×480ドット)に縮小して出力する仕組み。これを、超解像処理機能を備えた閲覧ソフトを使ってSXVGA解像度(1280×960)に変換して閲覧する。

写真2●超解像処理を前提にした解像度縮小技術の概要(出典:日立製作所)
写真2●超解像処理を前提にした解像度縮小技術の概要(出典:日立製作所)

 解像度を縮小した分だけ、録画データのサイズを小さくできる(写真2)。具体的には、D1解像度で記録することにより、最初からSXVGA解像度で記録した場合よりも3倍から4倍の長時間記録できる。この一方で、超解像処理を前提にした形でフルHD解像度からD1解像度に縮小していることから、超解像処理後に生成されるSXVGA解像度の画質は、最初からSXVGA解像度で記録した場合に匹敵するとしている。

 独自の技術は、カメラ内で解像度を縮小する際に使っているだけであり、カメラが出力する録画データは、D1解像度の標準のH.264形式データである。このため、出力した動画データは、H.264に対応した任意の閲覧ソフトで閲覧できる。ただし、このデータは超解像処理を前提に作られているので、これを超解像処理すると、独自技術を使っていない録画データを超解像処理した場合よりも画質が高くなる。

 今回の独自技術を搭載したネットワークカメラ2製品は、ボックス型の「DI-CB320」と、ドーム型の「DI-CD320」である。1台当たりの価格(税別)は、DI-CB320が20万円、DI-CD320が22万円。これとは別に、録画データを記録する同社のレコーダー装置と、超解像処理が可能な閲覧ソフトを搭載したパソコンが必要になる。監視カメラ50台規模の場合、システム一式に導入SIサービスを含めて1000万~1500万円程度としている。

 なお、ネットワークカメラの新製品に合わせて新たに超解像処理機能を搭載した閲覧ソフトの新バージョンも用意した。「VisionNet Manager」(V1.80以降)と「FineVisionXDViewer」(V1.70以降)を、ネットワークカメラとともに10月に提供する。これにより、閲覧ソフト側での超解像処理が可能になる。