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写真●AIRDOの謝罪会見の模様
写真●AIRDOの謝罪会見の模様
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 航空会社AIRDOは2014年9月26日に記者会見を開き、同社の整備計画担当者が機材整備業務で扱うデータを改ざんしていたことを謝罪した(写真)。同社は、規定の期間内に整備・点検をせずに、3機の航空機を運航していた。会見に臨んだ後藤順幸執行役員整備部長は、「ただちに重大な事故になるとは考えていないが、一部機構に不具合が生じる可能性はある。予兆がないか、綿密にチェックしていく」と語った。同社は同日、国土交通省から厳重注意を受けている。

 整備計画担当者は最新の整備実施日を本来のものと違う日に書き換え、次回の整備期限を不正に延ばしていた。確認ミスにより整備計画に漏れがあり、本来の期限内に整備できなかったことを隠すためである。

 例えば米ボーイングのB737-700型機の主翼補助翼にある「バランス・タブ」と呼ばれる場所の可動部分は、4000飛行時間あるいは12カ月ごとに潤滑及び点検作業をしなければならない。今回不正のあった航空機は本来、2014年1月6日が次の整備期限だった。ところが担当者の認識ミスで、実際に作業したのは2014年5月20日。約990飛行時間、規定よりも超過していた。担当者は前回の整備実施日を修正することで、作業期限内であるように見せかけていた。

 AIRDOは整備システムに、市販の業務パッケージ製品を使用。システムの仕様上、整備実施日を意図的に変更した場合はフラグを表示するようになっていた。ところが同社は、不正行為を想定しておらず、フラグをチェックする業務ルールを導入していなかったという。そのため、今回の不正を見抜けなかったようだ。