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 米Appleのクラウドサービス「iCloud」から著名人のプライベート画像が流出した問題で、米Googleが損害賠償を迫られそうだと、複数の海外メディア(米Wall Street Journal英Reutersなど)が報じている。画像流出の被害に遭ったハリウッド女優やモデル、スポーツ選手など複数の女性有名人を担当する弁護士が、Googleに1億ドル以上の損害賠償の支払いを要求する訴訟を起こす意向を示しているという。

 Martin Singer弁護士がGoogleに送った書簡を米New York Postのゴシップサイト「Page Six」が入手し、現地時間2014年10月1日付けの記事で報じたことで明らかになった。

 大量の画像流出は9月第1月曜日のレイバーデー(今年は9月1日)を含む連休に発覚した。米国の人気女優などのiCloudアカウントがハッキングされ、プライベートな写真や動画が匿名方式の画像掲示板「4Chan」に投稿されたほか、「Twitter」や「Reddit」などのSNSを介しても拡散された(関連記事:「iCloud」にハッキング攻撃か、セレブのプライベート画像が多数流出)。

 Singer弁護士によると、盗まれた写真や動画は「YouTube」や「Blogger」といったGoogleのサービスにも投稿された。Singer弁護士の事務所はGoogleを含むサイト運営者やホスティングサービスプロバイダーに画像の削除を要求する通知を送ったが、Googleは迅速な対応で削除することを怠った。

 最初に削除要求を送ってからすでに4週間が経ち、その間も10回以上要求を出しているにもかかわらず、いまだに多くの画像がGoogleのサイト上で閲覧できる状態になっているとして、米著作権法(DMCA)に違反すると、Singer弁護士は主張。「女性たちの犠牲のもとに多額の収益を得ている」と非難している。

 Google広報担当者は「我々は要請を受けてから数時間以内に数万点の写真を削除した。(利用規約に違反した)数百のアカウントも閉鎖した。しかし、削除したあとも投稿され続けている」と説明している。

 ソーシャルメディアとデジタル関連の法規に詳しい法律専門家からは、Singer弁護士がGoogleのDMCA違反を証明するのは難しいとの意見があがっている。