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 結晶成長装置を手がける米GT Advanced Technologiesは現地時間2014年10月6日、米ニューハンプシャー州の連邦破産裁判所に連邦破産法第11条(日本の会社更生法に相当)の適用を申請したと発表した。同社は合成サファイア(サファイアガラス)の製造に関して、米Appleと提携を結んでいる。

 GT Advancedは、再建に取り組み組織再編計画を策定する間、裁判所が従来どおりの営業を承認してくれると見込んでいる。

 AppleとGT Advancedは昨年11月、Apple製品向けサファイア部品の製造工場を共同で開設することで提携を結んだ(関連記事:Appleがアリゾナ州に工場を新設へ、サファイア部品を製造)。Appleが9月に発売した新型「iPhone」は、サファイアディスプレイが搭載されると噂されていたが(関連記事:Apple、サファイアガラス採用のiPhoneを量産開始へ)、4.7インチの「iPhone 6」と5.5インチの「iPhone 6 Plus」いずれもサファイアディスプレイの採用は見送られた。

 米Bloombergなど複数のメディアによると、iPhoneの新モデルにサファイアガラスが使われなかったことがGT Advancedに打撃を与えたと見る向きが多い。AppleがiPhone 6および同6 Plusを発表したあと投資家らにGT Advanced株を売るよう勧めたアナリストは、「GT AdvancedはAppleに依存しすぎている」と指摘。また「サファイヤガラスの製造コストがAppleにとって高すぎたか、あるいはGT Advancedの生産能力がAppleのニーズに応えられなかったのだろう」と述べた。

 しかし米Computerworldは、「破産法適用の申請は、新型iPhoneと密接に関係しているとは思わない」とするアナリストの意見を紹介している。サファイアガラスがiPhone新モデルのディスプレイサイズに使用できる段階ではなく、「いずれはiPhoneに搭載することを目指しているかもしれないが、しばらくiPhoneに搭載することは計画していなかった」と見ている。

 なおAppleが2015年にリリース予定の腕時計型ウエアラブル端末「Apple Watch」には、サファイアガラスが採用される。

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