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 米Gartnerと米IDCはそれぞれ現地時間2014年10月8日、世界のパソコン市場に関する調査結果(速報値)を公表した。それによると、2014年第3四半期(7~9月)は成熟国市場で堅調な伸びが見られたが、新興国市場は低迷した。

 Gartnerのデータでは、第3四半期の世界パソコン出荷台数は7940万台で、前年同期に比べ0.5%減少した。西欧と北米市場が好調に推移しており、「世界市場全体の緩やかな回復の兆候と考えられる」としている。

 Gartnerの主席アナリスト、北川美佳子氏によると、幅広い消費者層でタブレット端末の普及がピークに達しており、消費者の関心は徐々にパソコンに戻りつつある。一方新興国ではパソコンを買う余裕のある消費者層でその普及率がピークに達している。またパソコンを持っていない消費者は安価なタブレットを購入する傾向がある。これが新興国のパソコン市場が低迷している要因の1つだという。

 IDCが公表した同四半期の出荷台数は7850万台で、前年同期から1.7%減少した。ただし、この減少率は同社の事前予測値である4.1%減よりも小幅。Windows XPのサポート終了に伴う買い替え需要は低下したものの、タブレット市場の飽和、低価格ノートパソコンの販売増といった要素が改善につながったとしている。

 メーカー別出荷台数は、中国Lenovo Group(聯想集団)が首位で、その後、米Hewlett-Packard(HP)、米Dell、台湾Acer Groupと続いた。

 このうちLenovoの出荷台数は前年同期から約11%増。市場シェアは約20%に達し、HPとの差を広げた。またGartnerによると、HPの出荷台数は同4.4%増で、シェアは17.9%。Dellは同9.7%増でシェアは12.8%。Acer Groupは同9.0%増、シェアは8.6%。

 Gartnerのデータでは、5位に台湾ASUSTeK Computer(ASUS)が入ったが、IDCのデータでは米AppleがASUSを若干上回り5位。Appleは最近、値下げをしており成熟国市場で需要が高まっているという。同社の出荷台数伸び率は一貫して市場全体のそれを上回っているとIDCは指摘している。

[Gartnerの発表資料]
[IDCの発表資料]