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 フランスの通信事業者Iliadは現地時間2014年10月13日、ドイツDeutsche Telekomの米国子会社T-Mobileを買収する提案を取り下げると発表した。Deutsche TelekomとT-Mobileの一部取締役が、同社の新たな提案を「歓迎しなかった」ためとしている。

 Iliadは、ソフトバンク傘下の米SprintがT-Mobile買収計画を進めていた2014年7月末、T-Mobileの56.6%の株式を1株当たり33ドル(総額約150億ドル)で買収する対抗案を提示した。Deutsche Telekomはすでに、SprintがT-Mobileを1株あたり約40ドル(総額約320億ドル)で買収することで大筋合意していたが、Sprintは「米規制当局の承認を得るのは困難」だとして、8月6日に交渉中止を決定(関連記事:Sprint、T-Mobile買収計画を白紙に、CEO交代を発表)。また、Deutsche TelekomはIliadの提案について、買収額が低すぎるとして8月7日に拒否した。

 その後Iliadは買収する株式の割合を67%、買収額を1株あたり36ドルに引き上げてあらためて提案したが、受け入れられなかったという。英Reutersによると、Iliadはさらに条件を引き上げるかどうか10月半ばまでに決めるとしていた。

 一方T-MobileのJohn Legere社長兼最高経営責任者(CEO)は、2014年末までに契約者総数でSprintを超えるとの目標を掲げている(関連記事:T-MobileのCEO、「年末には契約者総数でSprintを抜く」)。

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