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 米IDCが現地時間2014年10月29日に公表したスマートフォン市場の調査によると、同年第3四半期(7~9月)の世界出荷台数(速報値)は3億2760万台となり、前年同期から25.2%増加した。スマートフォンの世界出荷台数は、前の四半期も3億台を超え、四半期ベースの過去最高を記録していたが、当期はそれを8.7%上回った。

 IDCのRyan Reithディレクターは、「スマートフォン市場は成長が鈍化しているとの観測も出ていたが、出荷台数は引き続き増えており、再び記録を更新した」と述べている。同社によると、その成長に大きく寄与したのは、韓国Samsung Electronicsと米Appleに続く3位以降のメーカー。「それぞれは独自の戦略持ち、市場平均を上回るペースで出荷台数を伸ばしている」(IDC)。

 第3四半期の出荷台数をメーカー別に見ると、Samsungが7810万台で、首位を維持した。ただし同社の台数は前年同期から8.2%減少しており、上位5社の中で唯一マイナス成長となった。同社は長らく高価格帯の端末が好調だったが、当期は低・中価格帯の台数が伸びており、それに伴い端末の平均販売価格(ASP)が低下した。Samsungの市場シェアは前年同期の32.5%から23.8%に低下した。

 Appleの出荷台数は前年同期比16.1%増の3930万台。同社は観測どおり新モデル「iPhone 6」「同6 Plus」を発売し、iPhoneシリーズの出荷台数は第3四半期の過去最高を更新した。Appleは新モデル発売後3日間で1000万台超が売れたと報告していたが、IDCは旧モデルの需要が依然高いことも見過ごしてはならないと指摘している。当期の同社出荷台数には「iPhone 5s」「同5c」が相当数占めているとIDCは分析している。Appleの市場シェアは前年同期から0.9ポイント減の12.0%となった。

 Samsung、Appleに続き3位に入ったのは中国Xiaomi(小米科技)。同社はこれまでトップ5圏外だったが、一気に3位に浮上した。その出荷台数は前年同期比211.3%増の1730万台で、市場シェアは同3.2ポイント増の5.3%。IDCによると、Xiaomiの成長の鍵となったのはハイエンドモデルの「Mi 4(小米手机 4)」。同社は中国とその周辺諸国に重点を置いているが、今後は、そうしたホームテリトリー以外でいかに迅速に販売を伸ばせるかが課題になるとIDCは指摘している。

 そしてXiaomiに続いたのは、中国Lenovo Group(聯想集団)と韓国LG Electronics。両社の出荷台数はそれぞれ1690万台と1680万台。シェアはそれぞれ5.2%と5.1%で、IDCは両社を同率4位と見なしている。いずれの出荷台数も前年同期から4割弱増えており、市場全体の成長率を大きく上回っている。

 なおLenovoは10月30日、米Google傘下の米Motorola Mobilityの買収を完了したと発表した。別の市場調査会社、米Strategy Analyticsは、これにより同社のシェアは8%となり、Lenovoは世界3位のスマートフォンメーカーになると報告している。

[IDCの発表資料]
[Strategy Analyticsの発表資料]