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 中国のインターネットユーザーのソーシャルメディアに対する満足度が低下しており、それに伴ってソーシャルメディアの利用意欲が著しく低下している。こうした調査結果を英国の市場調査会社Kantarが現地時間2015年2月3日までにまとめた。

 それによると、ソーシャルメディアがもたらす影響について肯定的な考えを持つ人は全体の64.7%。この割合は1年前の調査から12.1ポイント低下した。一方ソーシャルメディアが生活を悪化させたと答えた人は12.2%で、1年前の6.7%からほぼ2倍になった。またその影響は良くも悪くもないと答えた人は23.2%で1年前の16.5%から増えている。これらのことからKantarは、中国におけるソーシャルメディアの満足度スコアが前年の73.4から68.0に低下したと報告している。

 調査を担当したKantarのSophie Shenジェネラルマネジャーによると、中国の人々にとってソーシャルメディアの目新しさは薄れており、一部の利用者層は以前に比べ魅力を感じなくなっている。ソーシャルメディアが人々の生活に深く浸透したことから、時間を費やしすぎていると感じる人や、プライバシーを懸念する人も増えているという。品質の低いコンテンツや内容がする重複コンテンツを目にする機会も増えたと、Kantarは分析している。

 米Wall Street Journalはこれについて、ソーシャルメディアへの関心が低下するという現象は、中国当局が規制を強化する中、起きたと報じている。

 今年1月には同国規制当局がIMサービス「Weixin(微信)」(英語名:WeChat)の一部のアカウントを閉鎖した。昨年はLINE、Flickr、Instagramといった外国サービスのアクセス規制を行った。また先ごろは、「Great Firewall of China(万里のファイアウオール)」と呼ばれる検閲システムの強化を図るとともに、ネットサービスへの実名登録を義務づける新たな規制を発表したと報じられた(関連記事:中国、インターネットサービスの実名登録を義務づける新規制)。

 中国インターネット情報センター(中国互聯網絡信息中心、CNNIC)が公表したリポートによると、同国のインターネットユーザー数は6億4900万人で、米国人口の2倍以上になった。同国ではネットショッピングの利用者が前年から20%増え、Weixin(微信)などのIMサービスも同10%増えた。その一方で「Weibo(微博)」などのミニブログの利用は同11.4%減少。ミニブログは前年も9%減少しており、2年連続で利用が減った(関連記事:[データは語る]中国のインターネット利用者6.49億人に、モバイル利用者は5.57億人)。

[Kantarの発表資料]