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 米Gartnerが現地時間2016年7月7日に公表したIT支出額の推計によると、2016年の世界支出額は3兆4124億ドルとなり、前年の3兆4133億ドルからほぼ横ばいになる見通し。同社は4月に同年のIT支出額が前年比0.5%減少するとの推計を報告していたが、今回これを上方修正した。主な理由として為替相場の変動を挙げている。

 Gartnerのリサーチ・バイスプレジデント、John-David Lovelock氏によると、これは英国が欧州連合(EU)を離脱しないと仮定した上での推計という。英国のEU離脱を考慮した場合、企業マインドの悪化と価格の上昇が英国そして西欧、ひいては世界のIT支出に影響を与えるだろうと、同氏は述べている。

 EU離脱が支持された国民投票の結果は、まず英国および欧州のIT支出に影響を与え、当面では雇用が最大の問題となる。今後英国で働きたいと考える外国人が減り、現在英国で働いている外国人の維持が難しくなるため、英国のIT産業は損害を受ける。

 英国のEU離脱を別にすれば、2016年は多くの企業がクラウドやデジタルアシスタントなど新たな取り組みに向けてコスト最適化を図る年になると、Lovelock氏は見ている。

 Gartnerが推計する2016年のIT支出額の内訳は、「データセンターシステム」が1746億ドルで前年比2%増加、「ソフトウエア」が3322億ドルで同5.8%増加、「ITサービス」が8976億ドルで同3.7%増加する見込み。一方、「デバイス」は6272億ドルと同5.3%縮小し、「通信サービス」は1兆3808億ドルで同1.4%減少する。

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