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 調査会社の米ガートナーは2015年10月28日、2016年以降に企業のIT部門やユーザーに長期的かつ多大な影響を及ぼすと考えられる重要な展望について発表した。それによると、2018年までにはビジネス・コンテンツの20%をマシンが作成するようになり、また2020年までには人間のコントロールの外にある自律型の「ソフトウェア・エージェント」が、経済取引全体の5%を担うようになるという。

 同社は、2016年以降のデジタルの未来を、「アルゴリズムとスマート・マシンが主導する世界」と予測。人間とマシンが調和の取れた関係を確立すべきであると指摘している。それに基づき、このほど、同社が予測する10の展望を「Gartner Predicts 2016」として発表した。

 例えば、同社は2018年までに世界の300万人以上の労働者が「ロボ・ボス」の管理下に置かれるという衝撃的ともいえる展望も明らかにした。同社によれば、これまでは人間のマネージャーでなければ行えなかったような意思決定を、ロボット上司であるロボ・ボスが自動的に行う場面が増えるという。同社は、労働者を監督するという業務は、現在も既に、アウトプットと顧客評価に基づいた実績評価を通じたモニタリングへとシフトしつつあると指摘。人事の判断や管理面のインセンティブに基づいて学習するように調整したスマート・マシン・マネージャーは、これらの評価情報をより効果的かつ迅速に活用するという。

 また、2018年までに、200万人の労働者が雇用条件の一つとして健康モニタリング・デバイスの着用を求められるようになるという。同社では、危険が伴う職種や身体的な負荷が高い職種において、ウェアラブル・デバイスで労働者の健康状態をモニタリングする企業が増えると分析している。

 一方、2020年までの展望では、同社はモバイル・インタラクションの40%をスマート・エージェントが担うようになり、ポストアプリ時代が優勢となり始めると指摘している。その他にも、同社は、2020年末までには、クラウドにおけるセキュリティ障害の95%が顧客を原因としたものになると分析。クラウドにおけるセキュリティ上の懸念が、クラウド・サービス・プロバイダー側の脆弱性などではなくなるとの見解を示している。

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