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 米IDCが現地時間2015年12月3日に公表した世界のスマートフォン市場に関する調査によると、同年の年間出荷台数は14億3000万台となり、その前年実績に比べた伸び率は9.8%にとどまる見通し。

 同社は先のリポートで同年出荷台数の前年比伸び率が10.4%になると予測していたが、今回これを下方修正した。IDCが統計を取り始めて以来、年間出荷台数の伸び率が1桁になるのは初めてだという。また出荷台数の伸びは今後も低下傾向が続き、今後5年間の年平均成長率(CAGR)は7.4%に、2019年における前年比伸び率は4.7%になると同社は予測する。

 スマートフォン市場の成長はこれまで中国、インド、インドネシアといった新興国市場の高い伸びに支えられてきた。しかし世界最大の市場である中国がすでに成熟段階に到達しており、買い替え需要に支えられる市場になったとIDCは指摘する。中国における2015年の前年比伸び率は1桁台の前半にとどまる見通しという。一方で、中東およびアフリカ(MEA)地域の2015年における前年比伸び率はほぼ50%となり、インドやインドネシアのそれを上回るとIDCは見ている。

 IDCが予測する2015年のOS別年間出荷台数は、Androidが11億6110万台(市場シェアは81.2%)で最も多く、このあとiOSの2億2600万台(同15.8%)、Windows Phoneの3130万台(同2.2%)と続く見通し。このうちAndroidの前年比伸び率は9.5%、iOSは同17.3%。一方で、Windows Phoneは同10.2%減少し、2016年も引き続き減少する見通しという。「MicrosoftはWindows 10の立ち上げに力を注いだが、同社のスマートフォンOSの市場シェアは今後大きく伸びることはないだろう」とIDCは予測している。その主な要因はOEMパートナーからの支持の不足だと、同社は指摘している。

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