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写真●情報通信研究機構(NICT)が実証実験を実施する大阪ステーションシティ
写真●情報通信研究機構(NICT)が実証実験を実施する大阪ステーションシティ
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 情報通信研究機構(NICT)は2014年11月7日、大阪ステーションシティ(写真、JR大阪駅一帯の商業ビル・公共空間)における映像センサー(監視カメラ)を利用した顔識別の実証実験を部分的に再開すると発表した。当初の計画からエリアや対象者を大幅に縮小する。

 NICTはもともと4月からの実証実験開始を予定していた。大阪ステーションシティ内の各所に約90台設置した監視カメラの映像から顔の部分を抽出し、人の動きを追跡して施設内の移動状況などを解析する計画だった。だが、実験計画が広く知られるにつれて駅利用者の間でプライバシー侵害に関する懸念が高まったことから、実証実験を延期した(関連記事:JR大阪駅ビルの「顔識別」実証実験、プライバシー侵害の懸念から延期)。

 その後、NICTは第三者委員会の「映像センサー使用大規模実証実験検討委員会」に依頼し、実証実験の在り方を検討してきた。10月に出した第三者委員会の報告書では、映像センサーの存在を利用者に知らせるなど丁寧な説明をするべきだと提言している。

 これを踏まえて、NICTが11月中に再開する実証実験では、当面の間、一般利用者が入れないエリアで夜間に限って、文書による明示的な同意を得た人のみを対象にする。その後の対応については「提言に沿って対応策について慎重に検討する」としている。

情報通信研究機構の発表資料