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 米Appleは、買収した米Beats Electronicsの音楽ストリーミングサービスを自社のモバイルOSにバンドルする計画だと、複数の海外メディア(米BGR英Reuters米CNETなど)が、英Financial Timesの報道を引用して伝えた。

 それによると、AppleはiOSのアップデートに、Beats Electronicsの有料音楽ストリーミングサービス「Beats Music」を組み込む予定。その時期は早ければ2015年3月。ただしAppleはサービスのブランドを再構築し、iTunesの一環として提供する可能性があるという。

 音楽業界に詳しい英国の市場調査会社MIDiA Researchの推計によるとiTunesのアクティブユーザー数は2億人。音楽のダウンロード販売が落ち込む中、約30億ドルでBeatsを買収したAppleは、初めて同事業の本格的な収益化を図ると、Financial Timesは伝えている(関連記事:iTunes Storeの音楽ダウンロード販売が2014年に入って急減)。

 Appleには、自社のストリーミングサービス「iTunes Radio」があり、現在はこのサービスと、「Beats Music」をそれぞれ個別に提供している。

 このうち、iTunes RadioはパソコンのiTunesソフト、iOS端末の音楽アプリ、Apple TVで提供している無料のサブスクリプションサービス。年額24.99ドルの有料オプションも用意している。

 一方Beats Musicは、WebサイトとiOS/Android/Windows Phone用のアプリで提供している有料サービス。料金は、月額9.99ドル(または年額99.99ドル)。

 前述のMIDiA Researchによると、Beats Musicの会員数はまだ11万人程度。これに対しライバルである英Spotifyの会員数は1000万人以上。Appleは膨大な数の既存ユーザーに対しBeatsのサービスを提供できるようになるが、当初の事業規模はそれほど大きくないだろうとFinancial Timesは指摘している。

 またOSへのバンドルは必ずしも成功を約束するものではないという。Appleは昨年、iOS 7にiTunes Radioをプリインストールして米国でサービスを開始した。だが同国では米Pandora Mediaがインターネットラジオ市場を支配しており、iTunes Radioは苦戦していると、Financial Timesは伝えている。