PR

 英BBCの全Webサイトが大晦日にアクセス障害に陥った件で、過激派組織「イスラム国(IS)」に反対するグループが犯行声明を出したと、BBCが現地時間2016年1月2日に報じた。

 BBCサイトはグリニッジ標準時間12月31日午前7時ごろからアクセスに不具合が生じ、サイト訪問者に対してエラーメッセージが表示された。BBCの公式Twitterアカウントでは当初、「技術的な問題」だとして「復旧に向けてとりくんでいる」とコメント。10時30分までに一部を除くほとんどのサイトがアクセスできるようになり、正午ごろには平常サービスに回復した。

 犯行声明を出したのは「New World Hacking」と名乗る集団で、「我々の能力をテストするため」に分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を仕掛けたとしている。New World HackingはTwitterを通じてBBC技術対策担当のRory Cellan-Jones氏にメッセージを送り、サーバーの攻撃力を確かめるための単なる実験で、BBCサイトを長時間ダウンさせる明確な意図があったわけではないことを説明したという。

 なお、BBCはそのような攻撃がアクセス障害の原因であるかは、否定も肯定もしていない。

 BBCが得た情報によると、New World Hackingは米国を拠点として2012年に結成され、男性8人、女性4人の合計12人で構成される。これまでもIS関連のWebサイトにサイバー攻撃を仕掛けたことはあるが、新たなターゲットとなるIS関係者への攻撃を開始する計画という。

 同グループは白人至上主義団体「Ku Klux Klan(KKK)」に対するサイバー攻撃も行ったことがあり、米大手小売事業者の顧客情報流出にも関わったとしている。また、BBCサイトと同様にテストとして、米大統領選共和党候補に名乗りを上げているDonald Trump氏の公式サイトも攻撃したと主張している(米ZDNetの報道)。