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  ビッグデータ分析のクラウドサービスを提供する米トレジャーデータが米スケール・ベンチャー・パートナーズをはじめとする米VC(ベンチャーキャピタル)から総額1500万ドル(約17.9億円)を調達したことが本誌取材で明らかになった。調達した資金を基に、グローバル展開を速める予定だ。

 今回、トレジャーデータに出資したのはスケール以外に、既存投資家である米シエラ・ベンチャーズ、米ヤフー創業者のジェリー・ヤン氏率いるAMEクラウド・ベンチャーズ、アイティーファーム(東京都新宿区)など。

 今回のリードインベスターであるスケール・ベンチャー・パートナーズは主にビッグデータ分野におけるグロースステージファンド(企業の成長フェーズにおける投資)で定評のあるVC。過去にはデータ分析サービスを手掛ける米オムニチュアやマーケティングデータ活用サービスを提供する米イグザクトターゲット、企業向けクラウドストレージの米ボックス、オンラインマーケティングツール大手の米ハブスポットなどの企業にリードインベスターとして投資してきた実績を持つ。

 オムニチュアは2009年に米アドビシステムズが18億ドルで買収、イグザクトターゲットもまた2013年に米セールスフォース・ドット・コムが25億ドルで買収するなど、米シリコンバレーにおいてスケール・ベンチャー・パートナーズは同分野の目利き的存在として高評を得ている。トレジャーデータはこうした知見を事業支援に生かすべく、同社より取締役1名を受け入れる予定だ。

 米トレジャーデータは2014年7月にヤフーと業務提携を発表(関連記事:ヤフーとトレジャーデータが提携、国内でビッグデータ分析のクラウドサービスを提供)。日本国内での事業を拡大しているほか、2014年9月にはパイオニアと提携(関連記事:パイオニアが米トレジャーデータと業務提携、テレマティクスサービスを共同開発)。ゲーム企業やオンラインマーケティング企業などに加えて、組み込み機器向けのデータ解析支援にも力を入れ始めている。

 国内での事業提携を進める一方で、調達した資金は主にサービスのグローバル展開に投じる予定。トレジャーデータは既に米国、日本の拠点に加えて2015年1月より韓国に拠点を開設済み。年内には中国を含むアジアへ複数の拠点を開設していく予定だ。