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 メールシステムの専門会社TwoFiveは2015年1月27日、POP/IMAPサーバーソフト「Dovecot」の商用版「Dovecot Pro」を国内で発売した。Dovecotは、フィンランドのDovecot(ダブコット)が開発したソフトウエアで、オープンソースソフト(OSS)版と商用版のDovecot Proがある。TwoFiveによれば、商用版の国内発売は今回が初めて。価格(税別)は、最小構成(500メールボックス)で34万5000円。

 Dovecotは、Linux/UNIXやOS XなどのUNIX系OSの上で動作するPOP/IMAPサーバーソフトである。メールサーバー(メール格納サーバー)に格納した受信済みのメール(Maildir形式およびmbox形式)をPOP3またはIMAP4で閲覧/管理できる。2002年に初版が公開されて以来、POP/IMAPサーバーソフトとして広く使われており、世界のメール格納サーバーの約50%で採用されているという。

 Dovecotの特徴の一つは、複数のサーバーを用意することで負荷分散ができること。ソフトウエアは、クライアントからのPOP3/IMAP4アクセスを受け付けるフロントエンドの「Dovecot Director Server」と、Dovecot Director Serverのバックエンドに位置して、メールボックスからメールを取得する「Dovecot Store Server」で構成される。フロントエンド(Dovecot Director Server)は、ユーザーのハッシュ値に応じて特定のバックエンド(Dovecot Store)にアクセスを振り分ける。

 今回TwoFiveは、Dovecotの商用版であるDovecot Proの国内販売を開始した。稼働OSはLinux(RedHat Linux 5/6、CentOS 5/6)。

商用版はメール格納にオブジェクトストレージを利用可能

 OSS版と比べた商用版の機能面での優位点は、プラグインの適用によって機能を拡張できること。例えば、オブジェクトストレージプラグインを使うと、受信メールを読み出すメール格納ストレージとして、ローカルストレージやNAS(NFS)だけでなく、Amazon S3やMicrosoft Azureなどのクラウドストレージや、TwoFiveが扱っている分散KVSソフト「Scality Ring Organic Storage」などのオブジェクトストレージを利用できる。メールの格納容量が数10Tバイトなどの大容量になる場合、オブジェクトストレージを利用することでストレージコストを低減できる。

 商用版ではまた、IMAPメールストアに対するメールの高速検索機能を提供する(2015年2月提供開始予定)。メールを高速に検索するために必要な検索インデックスデータを1/2~1/3のサイズに高圧縮する機能である。これにより、メールサーバーのストレージ消費を防ぎつつ、検索インデックスを利用できるようにする。背景には、検索インデックスのサイズが肥大化しているという状況がある。