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 米食品医薬品局(FDA)が規制を緩和したことで、米Appleの腕時計型ウエアラブル端末「Apple Watch」やiPhone向けの医療・健康関連アプリの開発が容易になったと、複数の米メディア(MacworldValueWalkなど)が現地時間2015年2月9日に米Wall Street Journalの記事を引用して伝えた。

 報道によると、米医療機器メーカーのDexComは現在、糖尿病患者の血糖値をApple Watchに表示するアプリを開発している。こうした医療関連のアプリについては、これまでFDAが厳しい審査基準を設けており、承認まで時間がかかっていた。

 ところが1型糖尿病(小児糖尿病)の子どもを抱えるソフトウエア開発者などの有志が、DexComの血糖測定機器と連携するモバイル向け血糖値モニタリングアプリをインターネットを介して共同開発し、配布した。このアプリは「NightScout」と呼ばれ、親が子どもの血糖値をスマートフォンやタブレット端末、腕時計型端末などを介して遠隔から確認できる。NightScoutは、FDAの承認を得ずに配布されたが、 FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア上で話題を呼び、利用が広がった。FDAはこうした動きを受け、アプリの規制を緩和。一定の基準を満たすことを条件に、認可制から登録制に切り替えた。

 DexComの血糖測定機器は、髪の毛ほどの幅の血糖センサーを皮下に埋め込み、5分ごとに患者の血糖値を測定する。この機器は最高水準の審査を要する「クラスIII」に分類される医療機器だが、そのアプリについては市販や一般配布に際して認可を受ける必要がなくなった。Wall Street JournalによるとDexComはすでにApple Watch用アプリの試作版を披露している。Apple Watchが発売される4月には正式版提供の準備が整うと、同社は述べている。

 Apple Watchについては、これまでAppleはその発売時期を「2015年の初頭」とだけ説明してきた。だが1月27日に行った決算発表の電話会見でTim Cook最高経営責任者(CEO)は4月に出荷を開始すると明言。より具体的な発売時期が明らかになった。