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MCFrameDay2015で講演するコラムニストの小寺信良氏
MCFrameDay2015で講演するコラムニストの小寺信良氏
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 様々な「モノ」をユーザー視点でレビューするコラムニストが、日本のものづくりの現場を分析。製造のプロ400人が耳を傾ける――。

 東洋ビジネスエンジニアリングが2月20日に都内で開催した「MCFrameDay2015」ではこんな風景が見られた。小寺信良氏が登壇した「ユーザー視点で見た、モノづくりニッポン」と題するセッションは、最終講演にもかかわらず約400人の聴講者が詰めかけた。

 小寺氏はテクニカルライターとして、携帯電話から放送機器まで、様々な製品のレビュー記事を執筆している。本講演では、小寺氏が10社を超える工場を訪問した経験から、日本のものづくりの現場の強さを考察。コスト競争力で圧倒的に海外に劣りながら、海外では実現できない品質を武器に顧客に選ばれる製造業の事例を紹介した。

 例えば放送機器を製造するソニーイーエムシーエス湖西サイトでは、1カ月に1つのセルで100種類の製品を組み立てる「超多品種・超変量生産」を実現。機種ごとに異なる組み立て手順を順守するために、製造支援システムを導入。プロジェクターを使って、作業者の手元に指示を投影することを紹介した。

 設計部門と製造部門が同じサイトで働くことで、製造担当者のスキルレベルに合わせた設計を行えるようになったVAIOや東洋ゴム仙台の事例も紹介した。

 講演の最後は「今この場にいる方々は製造業のプロであり、見たところ『おっさん』が多い。そうした皆さんが、僕のような素人の話に好奇心を持ってくれるということに、日本の製造業の可能性を感じる」と締めくくった。