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 電気自動車(EV)の開発を進めている米Appleは、2020年にも生産を開始したい考えだと、米Bloomberg英Reuters米New York Times米CNETなどの海外メディアが現地時間2015年2月20日までに伝えた。

 それによると、Appleはここ数カ月の間に「自動車チーム」の従業員数を急速に増やしており、すでに約200人がこの部門にいる。これにはバッテリーやロボット工学のエンジニアなどが含まれるという。今後このEV計画が白紙になったり、延期されたりする可能性があるものの、Appleは早ければ2020年までに生産準備を整えたいと考えという。

 Bloombergによると、自動車メーカーが新車の開発に費やす期間は5~7年。こうした通常の開発計画と比べるとAppleの目標設定は挑戦的。ただし米EVベンチャーTesla Motorsの成功がこの分野の新規参入障壁を低くしたという。Appleなどの新規参入企業によるEVの開発は、当初思われていたほど困難なものではないとする専門家の意見を、Bloombergは伝えている。

 AppleのEV開発計画についてはかねてから報じられていた。Wall Street JournalやFinancial Timesなどは2月中旬、Appleが「Titan」という秘密のプロジェクトに取り組んでおり、ミニバンに似た自動車を設計していると伝えていた。

 これらの報道によると、プロジェクトを率いているのは、元米Ford Motorのエンジニアで、iPodやiPhoneの開発チームの主導に携わった製品デザイン担当バイスプレジデントのSteve Zadesky氏。同プロジェクトにはAppleが2014年9月に、Mercedes-Benz Research & Development North America(MBRDNA)から引き抜いたJohann Jungwirth氏、Fordのコンセプトカーなどを手がけたことで知られる著名な工業デザイナー、Marc Newson氏などが加わっている。

 また米EV向け電池メーカーのA123 Systemsが、優秀なエンジニアを引き抜かれたとしてAppleを提訴したとも伝えられた。Reutersによると、少なくとも11人の元A123 Systems従業員がAppleに移籍した。Appleはこのほか、60人以上の元Tesla Motors従業員を雇い入れたという(関連記事:米Apple、人材引き抜きで米EV電池メーカーから訴えられる)。