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 高校生が発案した“スマートグラス”(ネットワーク接続されたメガネ型端末)を使った被災地ツアー「NATORI AR HOPE TOUR」が実現した(写真1)。

写真1●スマートグラスを使った新しい被災地ツアーを体験する参加者
写真1●スマートグラスを使った新しい被災地ツアーを体験する参加者
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 解説者の説明や訪問地に合わせて被災前の風景や津波の高さなどをスマートグラスに投影するもので、3月14日から仙台市を中心に行われている国連防災国際会議の開催時期に合わせて企画された。同会議のパブリックフォーラム(一般参加可能なイベント)の一つであるAsia Resilience Forum 2015の1ツアーとして募集し、25人が参加した。国内からだけでなくインドネシアやフィリピン、タイなど津波や水害の被害を受けやすい地域からの参加者もいた。

 今回のツアーは、宮城県立農業高校の学生が発案し、観光プランを競うコンテスト「観光甲子園」で観光庁長官賞を受賞したアイデアがベースになっている。被災地での雇用創出や震災への理解を広げるために、AR(拡張現実感)技術を使って、被災前後の現地情報を分かりやすく伝えることを狙った。

写真2●被災地ツアーは、バス内での高校生による被災体験記の朗読から始まった
写真2●被災地ツアーは、バス内での高校生による被災体験記の朗読から始まった
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 このアイデアに対し、仙台に本社を置くディー・エム・ピー(dmp)が宮城県農業高等学校、名取市、名取市観光物産協会と共同でツアーの商品化に向け開発を進めた。今回のツアーを実現するにあたり、dmpとトーンコネクトがコンテンツの作成で、ソニーが機材(SmartEyeglass)の提供でそれぞれ協力した。

 ツアー参加者にはスマートフォンとスマートグラスを配布。参加者はバスで移動する間に基本的な情報を取得する(写真2)。