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写真1●前輪に独自の機構を持つ電動車いすWHILL Model A。乗っているのは杉江理CEO
写真1●前輪に独自の機構を持つ電動車いすWHILL Model A。乗っているのは杉江理CEO
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写真2●NTTドコモの中山俊樹取締役常務執行役員(右から2番目)と協業する3社。WHILLの杉江理CEO(右から3番目)、片山工業の片山昌之社長(右端)、RT.ワークスの河野誠社長(左端)。
写真2●NTTドコモの中山俊樹取締役常務執行役員(右から2番目)と協業する3社。WHILLの杉江理CEO(右から3番目)、片山工業の片山昌之社長(右端)、RT.ワークスの河野誠社長(左端)。
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写真3●片山工業のウォーキングバイシクル
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写真4●RT.ワークスのロボットアシストウォーカーRT.1
写真4●RT.ワークスのロボットアシストウォーカーRT.1
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 NTTドコモは2015年03月25日、電動車両開発ベンチャーのWHILLと乗り物シェアリングの事業で提携すると発表した。前後に進まず360度の方向転換ができる特徴などを持つWHILLの電動車いす「WHILL Model A」(写真1)をNTTドコモが調達し、自治体などに貸し出すサービスを4月1日に始める。

 NTTドコモは独自の電動車両を開発した片山工業(岡山県井原市)とRT.ワークス(大阪府大阪市)の2社とも協業し、4月1日から都内で実証実験を始めるとも発表した(写真2)。WHILLを含めいずれの車両でも、取り付けたセンサーやGPS(全地球測位システム)、通信モジュールなどで貸し出しや返却、電池残量を管理するサービスや料金精算のシステムなどの付加価値を付ける。

 NTTドコモは自転車シェアリングには参入済みで、東京都千代田区や港区、横浜市、仙台市など6市区でサービスを提供中。今後は、電動車いすなど多彩な電動車両を貸し出すサービスで、乗り物シェアリングの市場を広げる狙い。「2020年には1500億円と見込まれるモビリティシェアリング市場で10%のシェアを確保したい」(中山俊樹常務)考えだ。

 4月に始まるWHILL Model Aのシェアリングサービスは、NTTドコモが運用サービスを付加して自治体に車両を長期契約で貸し出し、自治体が時間貸しなどの形で利用者に貸し出す事業形態を取る。1台の貸出料金は4年契約で月額3万9000円。

 一方、実証実験で用いるのは、片山工業が独自に開発した立った姿勢でこぐ電動自動車「ウォーキングバイシクル」(写真3)と、RT.ワークスが開発した坂道など悪条件でも歩行アシストができる電動カート「ロボットアシストウォーカーRT.1」(写真4)だ。

 ウォーキングバイシクルは電動アシスト型で原付などのナンバー登録が不要。立ったままのステップ動作で走るのでサドルにまたがれない着物姿でも乗車でき、観光地などでの利用に向くという。三輪車なので二輪自転車に乗れない人や「膝に障害を抱えた人なども乗車でき、健康維持やリハビリ目的などの引き合いもある」(片山昌之社長)。

 RT.ワークスのロボットアシストウォーカーは、高齢者や足に障害を持った人などに向けた歩行アシスト用のカート。上りの坂道でも安定して走行するなど高いアシスト能力を持つという。カートにかごを備え、買い物などにも利用できる。