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写真●「スマートコンタクトレンズ」プロジェクトについて説明するGoogle公式ブログ
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 米Googleが、より効率の良いバッテリーを実現させるために、自社の次世代製品研究部門「Google X」で研究を進めている。複数の海外メディア(米Business Insider米BGRなど)が現地時間2015年4月10日までに、米Wall Street Journalの記事を引用して伝えた。

 それによるとGoogleでは、2012年の終わりごろに米Apple出身のバッテリー専門家であるRamesh Bhardwaj氏率いるチームが他社開発のバッテリーについて試験を開始した。これらのバッテリーは、Googleの各種デバイスに採用するというものだったが、チームはその1年後、Google自らがバッテリー技術を開発するための検討に入った。

 Bhardwaj氏によると現在Googleには、バッテリー技術に依存するプロジェクトが少なくとも20はあるという。同社は自動運転車、めがね型ウエアラブル端末「Google Glass」のほか、ナノ粒子を使って病気を診断するプロジェクトなどもあり、これには小型バッテリーで動く監視装置が必要になると、Wall Street Journalは伝えている。

 同紙は事情に詳しい関係者の話として、Googleはソリッドステートバッテリーとリチウムイオンバッテリーの両面で研究を行っていると報じている。

 Googleは2014年1月、「スマートコンタクトレンズ」というプロジェクトを発表した(写真)。コンタクトレンズ型デバイスを使用し、涙に含まれる糖分の割合から血糖値を測定、常に監視し続けるというものだ。こうした人体に直接触れるデバイスや体内に埋め込むデバイスには、ソリッドステートバッテリーのような安全性の高い技術が求められるという(関連記事:HPがIoTなどの事例紹介、「イノベーションの駆動」を呼びかけ)。

 このほか、Googleは気球を使うネット接続環境構築プロジェクト「Project Loon」を進めている。この分野では米AllCell Technologiesと共同でリチウムイオンバッテリーの研究を進めている。

 同プロジェクトは気球を成層圏に漂わせ、地上に電波を発信して、インターネット接続を可能にするというもの。成層圏の氷点下温度では、リチウムイオンバッテリー寿命が著しく低下する。この問題を解決するため両社は、バッテリーをワックスとグラファイト素材で覆い、太陽熱を均等に吸収させるという研究を行っている(関連記事:Google、気球を使うインターネット接続プロジェクト「Project Loon」に関して仏研究機関と提携)。