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 米Charter Communicationsによる米Time Warner Cable(TWC)買収の交渉がまとまりつつあり、早ければ現地時間2015年5月26日に正式発表される見込みだと、複数の海外メディア(米Wall Street Journal英Reutersなど)が報じた。

 事情に詳しい複数の関係者から入手した情報によると、CharterはTWCの株式1株を、現金と株式合わせて195ドルで買収する。買収総額は約550億ドルにのぼる。195ドルという金額は、5月22日の終値171.18ドルより約14%高い。

 TWCの株主は、1株につき現金100ドルと残りをCharter株で、もしくは現金115ドルと残りをCharter株で受け取る。

 関係者の情報によれば、Charterは米Bright House Networksを104億ドルで買収することでも合意しており、Charter、TWC、Bright Houseを合わせるとユーザー数は2300万人にのぼる。米ケーブル業界第1位である米Comcastの2700万人に次ぐ規模になるという。

 Charterは、2013年から何度もTWCに買収を提案していたが、TWCは2014年2月にComcastによる買収提案に合意した。買収額はTWC株式1株あたり158.82ドルで、総額は約452億ドルとされていた。しかし当局が承認に難色を示したため、同買収計画は2015年4月に撤回された(関連記事:Comcast、Time Warner Cable買収を断念)。ComcastとTWCの合意が白紙に戻ったため、CharterがTWC買収にまた名乗りを上げることは予想されていた。

 TWC買収にはフランスAlticeも意欲を見せ、ここ数日間交渉が行われていたという。米Bloombergは、「CharterによるTWC買収は驚くべきことではないが、金額は多少意外だった」とのアナリストの声を伝えている。同アナリストは、「Charterが交渉成立のために法外な金額を提示したことに、Alticeが影響したのは明らかだ」と述べている。

 なお、CharterとTWCの買収合意が撤回された場合の違約金は約20億ドルという。ComcastとTWCの計画撤回では、違約金は発生していない。