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 米Appleが拡張現実(AR)技術のドイツMetaioを買収した。買収額などの詳細は不明だが、Appleに問い合わせたところ、「Appleは比較的小規模の技術企業を買収することがあるが、我々はその目的や計画についてコメントはしない」と、同社が買収を実施したときの決まり文句で認めたとして、複数の米メディア(TechCrunchSlashGearWall Street Journalなど)が現地時間2015年5月28日に報じた。

 Metaioは2003年創業で、ドイツVolkswagenのプロジェクトから派生した企業。ARアプリケーションを作成するためのソフトウエア開発キット(SDK)や、現実世界のテーブルの表面などを大型タッチスクリーンとして利用するためのウエアラブル技術を手がけている。

 同社は6月に開催する予定だったユーザー会議を先ごろ突然キャンセルし、Twitter公式アカウントも削除した。同社サイトには、ARオーサリングツール「Metaio Creator」の新規登録受け付けをすでに停止し、既存ユーザーに対しては2015年12月15日でアクセス提供を終了するとの告知が掲載され、買収の憶測が飛び交っていた。

 今回、AppleがMetaioを正式に買収したことを裏付ける法的文書が確認され、Appleによる買収が明らかになった。同文書によれば、Metaioの株式は5月21日と22日にAppleに譲渡されている。

 今年3月には、Apple製品の市場動向に詳しい米Piper Jaffrayのアナリスト、Gene Munster氏が、Appleの社内にはARを研究する少人数のチームが存在すると報告(関連記事:Appleが拡張現実を使った製品を研究中、著名アナリストが報告)。また、Apple関連の情報サイト「9to5Mac」は今週、Appleが「Maps」アプリケーションにAR技術を加える計画だと報じていた