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 米Appleが世界開発者会議で発表した新たな音楽配信サービス「Apple Music」について、米Wall Street Journalなどの海外メディアは現地時間2015年6月9日、アジア市場で成功するのは難しいだろうとするアナリストの予測を報じた。

 それによると、アジア、とりわけ中国では人々がデジタル音楽を無料で入手することに慣れているという。Apple Musicは今後アジア市場で、中国インターネットサービス大手のTencent Holdings(騰訊控股)やBaidu(百度)などが提供する音楽ストリーミングサービスと競合することになるが、同国の消費者に価格面で魅力的なサービスを提供していくことは極めて困難だという。

 またインドのThe Tech Portalによると、インドには「Saavn」や「Gaana」などの無料音楽配信サイトがあり、価格に敏感な同国の消費者から注目を集めている。

 Appleは3000万曲以上の楽曲を配信するApple Musicを6月30日に開始すると発表した(関連記事:「Apple Music」、世界100カ国以上で6月30日に開始、月額9.99ドル)。だが、その月額料金は多くのアジアの消費者にとって高すぎるという。Wall Street Journalによると、香港の市場調査会社Counterpoint Technology Market Researchのアナリストは、「アジアでは無料に近い料金、あるいは月額2〜5ドルが最適」と指摘している。

 なおAppleは、世界100カ国以上でサービスを開始すると発表したが、まだ具体的な国名や各国における料金などの詳細は公表していない。同社のWebサイトや発表資料の情報によると、著名なDJが選んだ楽曲をラジオ放送のように流す「Apple Music Radio」のサービス「Beats 1」は世界100カ国以上に配信し、無料で提供するもようだ。