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 中国Alibaba Group(阿里巴巴集団)が会員制動画配信サービスを準備中だと、複数の海外メディア(米PCWorld米Wall Street Journal米Bloomberg英Reutersなど)が報じた。Alibabaデジタルエンターテインメント部門担当プレジデントのLiu Chunning (劉春寧)氏が上海国際映画祭の記者会見で現地時間2015年6月14日、新サービス「Tmall Box Office(TBO)」を2カ月以内に開始する計画を明らかにしたという。

 TBOは、Alibabaのテレビプラットフォームをベースにしたスマートテレビやセットトップボックス(STB)で視聴可能。Alibabaは中国家電メーカーのTCLやHisense(海信)、Haier(海爾)などとすでに提携を結んでいる。中国内外のコンテンツに加え、自社制作コンテンツも配信する。「米国のNetflixやHBOのようになることを目指す」と、Liu氏は述べている。

 中国では「Youku Tudou(優酷土豆)」をはじめ、すでにさまざまな動画サービスが展開され、その多くが無料で提供されている。TBOはコンテンツの90%を有料で配信する。最初のオリジナルコンテンツは米国ドラマシリーズ風の犯罪ドラマとなる予定で、これは無償配信する。

 Alibabaは中国EC大手として知られているが、エンターテインメント事業にも取り組んでいる。映画チケット販売サイト、クラウドファンディングによる映画作品、映画制作会社Alibaba Pictures(阿里巴巴影業集団)を手がけるほか、昨年Youku Tudouの株式の16.5%を取得した。

 中国のコンサルティング会社IResearchは、中国オンラインビデオ市場が2018年には現在の3倍近い900億人民元規模に拡大すると見込んでおり、Alibabaは中国Tencent Holdings(騰訊控股)に対抗するためにコンテンツの買い付けを進めている。

 なお、Netflix自身も中国市場進出を狙っているが、中国当局から承認を得るのは容易ではない。Netflixは中国でのサービス展開に向けてAlibabaのJack Ma(馬雲)会長が出資するWasu Media(華数伝媒)と交渉したと伝えられている。